広聴AI 安定版 v4.0.0 リリースのお知らせ
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広聴AIとは
広聴AI(こうちょうAI)は、多くの市民からの意見を効率的に分析し、可視化するためのツールです。自治体や政治家が市民の声を理解し、より良い政策決定を行うための支援システムとして開発されました。
デジタル民主主義2030プロジェクトの一環として開発された広聴AIは、「Talk to the City」の取り組みにインスパイアされ、大量の市民の声を整理して理解しやすくすることを目指しています。
安定版v4.0.0の主な特長
このたび、AI選択肢の拡大、管理画面の大幅改善、用語解説ページの追加など、多くの機能強化を搭載した広聴AI安定版v4.0.0をリリースしました。一般の方々にとって特に重要な変更点をご紹介します。
AI選択肢の拡大と設定の簡単化
- Google Gemini対応: OpenAI、Azure、OpenRouter、LocalLLMに加えて、Google Geminiを使用してレポート生成ができるようになりました
- APIキーのフォーム入力: OpenAIやOpenRouterのAPIキーを管理画面のフォームから直接入力できるようになり、環境変数の設定なしでレポート作成が可能になりました
- AI接続チェック機能: レポート作成前にAIサービスとの接続状態を確認できるダイアログが追加され、設定ミスを事前に検出できるようになりました
管理画面の信頼性・UX向上
- レポート一覧テーブルの刷新: レポート一覧画面のデザインが大幅に改善され、より見やすく使いやすくなりました
- エラーハンドリングの改善: Server Functions化により、エラー発生時のメッセージがより詳細になり、問題解決が容易になりました
- 削除確認ダイアログ: レポート削除時に確認ダイアログが表示されるようになり、誤操作を防止できます
- 公開状態の集計表示: レポートの公開・非公開・限定公開の状態が一目で分かる集計表示が追加されました
- 単体HTML書き出し機能: 個別のレポートをスタンドアロンのHTMLファイルとしてエクスポートできるようになりました
レポート閲覧体験の改善
- 用語解説ページの追加: 広聴AIで使用される用語を解説するページが追加され、グローバルナビゲーションからアクセスできるようになりました
- 全画面表示の改善: グラフの全画面表示がダイアログとして実装され、より快適に閲覧できるようになりました
- 意見グループの並び順改善: 意見グループが意見数の多い順(降順)で表示されるようになり、重要な意見グループを見つけやすくなりました
- デザインシステムの適用: Typography、Button等のデザインシステムが適用され、統一感のあるUIになりました
- ヘッダー・フッターの整備: プロダクト名の表示やプロジェクト概要の追加など、情報設計が改善されました
公開・安全・運用面の強化
- 限定公開レポートのnoindex対応: 限定公開に設定したレポートは検索エンジンにインデックスされないようになりました(URLを知っている人のみアクセス可能)
- E2Eテストの実装: 管理画面とクライアント画面のE2Eテストが追加され、品質保証が強化されました
- Azure自動デプロイ: mainブランチへのマージ時に自動的にAzure環境へデプロイされるようになりました
- セキュリティアップデート: CVE-2025-55182(React Server Components RCE)への対応など、セキュリティ面の強化が行われました
その他の改善
- Windowsセットアップスクリプトの文字化け修正: Windows環境でのセットアップがより確実に行えるようになりました
- GitHub Pages対応の改善: サブパスでホスティングした際に画像URLが不適切になり表示されない問題が修正されました
- Azure OpenAIセットアップの改善: エラーハンドリングが強化され、設定がより簡単になりました
- レポートバックアップスクリプト: Docker環境でレポートのバックアップが実行できるようになりました
ご利用方法
広聴AIは、CSVファイルやGoogleスプレッドシートに記録された市民からの意見データをアップロードするだけで、AIが自動的に意見を抽出し、類似した意見をグループ化して可視化します。
v4.0.0からは、Google Gemini対応やAPIキーのフォーム入力機能により、より多くの選択肢からAIサービスを選んで利用できるようになりました。また、用語解説ページの追加により、初めての方でも広聴AIの概念を理解しやすくなっています。
詳細な利用方法については、プロジェクトのウェブサイトをご覧ください。
今後の展望
広聴AIプロジェクトは、市民の声をより効果的に政策に反映させるための取り組みを続けています。
現在、広聴AIを中心としたブロードリスニングの解説本が執筆中であり、2025年6月に発売予定です。中山心太さんがメインの執筆者・編者を務め、安野たかひろさんによる序文も予定されています。執筆はGitHub上で進められており、興味のある方はデジタル民主主義2030のSlackの#2_broad-listening-bookチャンネルにご参加ください。
ぜひ広聴AIをご活用いただき、市民と行政・政治家の対話を促進する新しい民主主義の形を一緒に築いていきましょう。
コントリビューター
広聴AI v4.0.0の開発に貢献した方々(アルファベット順):