はじめての方へ(DD2030 新規参加ガイド)
1. 全体の位置づけ:3つの柱+大きなコミュニティ
デジタル民主主義2030(DD2030)は、次の 3 つの取り組みを中心に「デジタルで民主主義をアップデートする」ことを目指しているプロジェクトです。
- 市民の声を可視化する 広聴AI(Talk to the City 系)
- 大規模なオンライン熟議プラットフォーム いどばた
- 政治資金の可視化ダッシュボード Polimoney
2025年3月に Slack が立ち上がり、最初の 1 週間で開発チャンネルが稼働、リポジトリが公開され OSS 開発コミュニティとして一気に立ち上がりました。そこから毎週の活動を「第○週の活動」として /history にまとめており、少なくとも第36週(2025-11-19 の週)まで継続的に動いていることがわかります。
2. 「今」のスナップショット(直近1週間から見えること)
直近の「第36週(2025-11-13〜11-19)」の Slack ダイジェストを見ると、今の DD2030 の雰囲気がよく伝わります。
2-1. 広聴AI(ブロードリスニング)
- アルゴリズム開発チャンネルが最も盛り上がっている(55件のメッセージ)。
- 散布図(embedding)だけにこだわらず、「ワードクラウド+クリックで掘り下げ」「LLMによるクラスタリングと可視化」など、見た目と分析の本質を分けて考える議論が進行中。
- 既存分類(例: 東京都の「未来の東京」戦略)へブロードリスニング結果を当てはめると全カテゴリに収まり「新しい論点が見えにくい」課題が浮上。
- 自治体・議員へのヒアリングやアンケート計画を立てつつ「人手をかけずにテキスト意見を分類したい」現場ニーズをどう汲むか検討中。
- Local LLM 対応やコスト削減機能を盛り込んだ広聴AI v3.0.0 が 2025-05-30 にリリース済みで、ツール実用度が上がった状態。
2-2. いどばた(大規模熟議)
- 毎週の定例ミーティングは「議題が薄い時は無理にやらない」方向へシフトし、必要なときに集まる実務寄りフェーズへ移行中。
- 「区民の潜在的な不満・要望を AI 対話から引き出せないか?」というユースケースが議論され、“Option1”的な新しいサービス案として盛り上がり。
- いどばたから派生するプロジェクトの種が複数生まれつつある段階。
2-3. Polimoney(政治資金の可視化)
- 既存の政治資金可視化ツール比較を通じ、Polimoney の立ち位置・目的を README で再整理しようとしているところ。
- 選挙運動費用や公費負担など制度理解を深めつつ、プロダクトとしてどこを特徴にするか議論中。
2-4. Cartographer & 新しいツール群
- 「Cartographer」を使ってコミュニティ内の認識を整理する試みが継続。
- 参加時に答えた質問+途中で追加した「深掘り質問」をどう見せるかという UI/UX 課題を検証中。
- 「じぶんレポート」を作って Slack プロフィールに貼るなど、オンボーディングを楽しくするアイデアが出ている。
2-5. コミュニティ全体・運営
- Slack には 1400 人超(直近では 1403 人)が参加し、新規メンバーは増加中。
- 「完成した成果物」より “生々しい議論” や “まだ形になっていないアイデア” をオープン共有すること自体の価値が強調され、広報/PR でどう伝えるかも議題。
/historyページ更新の自動化やアクセス解析共有など、OSS コミュニティらしい運営課題を議論中。- 「ブロードリスニング本」や理論・研究寄りのディスカッションも進行し、技術・実装・理論・書籍執筆が並走する状態。
3. いま参加した人から見た「入りどころ」
直近ダイジェストでは「参加すると何ができる?」として次の入口が整理されています。
- 広聴AI: AI 開発・データ分析・自治体への実装に関心がある人向け
- いどばた & 派生: 施策を議論しながらオンライン熟議の設計に興味がある人向け
- Polimoney: 政治とお金の透明化、オープンデータ可視化に興味がある人向け
- コミュニティ運営: オンボーディング設計・イベント・広報などコミュニティづくりをしたい人向け
- その他 / 研究寄り: Cartographer・ブロードリスニング本・理論的検討などメタな議論の場
4. 新規参加者向けのおすすめ行動
「今どうなっているか」を踏まえたうえで、これから入る人向けの動き方例:
- Slack に参加して
#1_自己紹介にひと言書く(関心領域を書くと誘われやすい)。 - /history の最新週の Slack まとめだけ読む(直近 1〜2 週で空気感を把握)。
- 関心に近いチャンネルを 1〜2 個だけ開く(例: 広聴AIなら
2_開発_広聴ai/2_開発_広聴ai_アルゴリズム開発)。 - 「いま困っていること・知りたいこと」を気軽に質問する(どのチャンネルで聞いても OK 文化)。
- 小さく関われそうな Issue / タスクを拾い試す → 成果でなく学び共有を意識。
まとめると、DD2030 は「立ち上げ期」を超え、ツールもコミュニティも厚みが出てきた 実験+実装フェーズ に入っています。完成したサービスにユーザとして参加するというより、「一緒に実験しながら “デジタル民主主義の新しい形” をつくっていく場」に飛び込むイメージがフィットします。
5. コントリビューション歓迎
改善提案・追記・誤り報告などは、Slack / GitHub Issue へ気軽にどうぞ。