2025年11月13日~2025年11月19日の活動ダイジェスト

今週は合計で14チャンネル・192件ものメッセージが飛び交い、各所で様々なトピックが議論されました。以下では主なチャンネルごとの動きを、実際の会話を踏まえてざっくり紹介します。参加を迷っている方も、最近あまりSlackをチェックできていない方も、ぜひコミュニティの息づかいを感じ取ってみてください!


2_開発_広聴ai_アルゴリズム開発

今週最も盛り上がっていたのがこのチャンネルです(55件のメッセージ)。
• 散布図による可視化(embedding)にこだわりすぎると開発が重くなるため、「ワードクラウド形式でのクリック掘り下げ」や「LLMでクラスタリングして視覚化する」アプローチが検討されました。
• 「散布図は一目で“意見がまとまっている感”が伝わるが、SNSでのアイキャッチや新規性はワードクラウドにも潜在力があるはず」という議論が交わされ、「見た目と分析の本質を分けて考えよう」という結論に。
• 東京都の既存分類枠組み(“未来の東京”戦略など)にブロードリスニングで得た市民意見をはめ込むと、意外と全カテゴリに収まり「新たな論点」が出にくいという結果に議論が集中。これを「都庁の職員が有能だからか」「実際には変化があったけれど見えづらいだけか」といった見方が交わされました。
• 「BG2050(ボーリンググリーンの事例)」のデータ公開が十分でないという話題も。「実際の事例を深掘りしたいのにデータが手に入らない…」という、シビックテックあるあるの悩みが出ています。


2_開発_いどばた

(22件)「いどばた」発の派生プロジェクトがいくつも生まれそうで、盛り上がりの予感。
• 定例ミーティングが毎週開かれていたが、議題が薄いことが多く「必要に応じて開催する形に切り替えようか?」という提案があり、多くの賛同を得ました。
• 「ユーザーとのAI対話で既存の意見をRAGなどで参照する」という機能で、使えそうなサンプルデータや関連プロジェクトの情報共有が進行中。
• 区民から気軽に投げられる「潜在的な不満・要望」をAIでスマートに引き出せないか?という新しいユースケース案が提示され、「これがOption1のカタチでは?」と大いに盛り上がりました。


2_コミュニティ運営

(21件)今回は「新規参加者のオンボーディング」をいかに楽しくするかがテーマでした。
• 「じぶんレポートをAIで生成してSlackプロフィールに貼ってみたい!」というアイデアが出るなど、参加者同士を可視化し合う試みが検討中。
• 「DD2030の魅力は、まだ形になっていないアイデアに触れられる部分だ」という声もあり、「完成度高めの成果物よりも“生々しい議論”をオープンにした方がおもしろいのでは?」と議論が進んでいます。
• コミュニティマネジメントの定義を整理しようとする動きもあり、「実はものすごく多岐に渡って大変そう…!」という意見が印象的でした。


2_開発_cartographer

(19件)「Cartographer」を使ってコミュニティ内の認識を整理する試みが話題に。
• 参加者が最初に回答した質問に加えて「深掘り質問」を途中で追加すると、「すでに一度回答したユーザーが未回答の追加質問に気づきにくい」といったUI課題が浮上。
• 生成されたレポートをどう活かすかについては「Slackのプロフィールに貼る」「全体定例で共有して互いを理解する材料にする」などのアイデアが出ました。


7_雑談

(18件)技術ネタのシェアや個人的ニュースの報告が多め。
• Code for Japan Summitで使う予定の資料に関する雑感や、注目のAI系新サービスリリース情報が飛び交いました。
• 「国際的な動向」は雑談から生まれやすいとあって、ふだん開発チャンネルで見かけない人も思いのほか活発に書き込んでいます。


2_広報_pr

(15件)DD2030公式サイトや広報関連の話題が中心。
• サイトの「/history」の更新ワークフローが手動のまま止まってしまいがちで「全部自動マージにしてしまう?」という相談が。OSSコミュニティらしい運用の難しさが垣間みえました。
• 「このページ、実際どれくらいアクセスあるんだろう?」という疑問も。アクセス解析をどう共有するかも含め、今後の広報戦略の議題となりそうです。


0_全体お知らせ

(13件)定例会のリマインドや各種連絡事項の案内。
• Cartographerを使って「新規参加者を気持ちよく迎えるには?」という共通認識づくりのセッションがスタート。追加質問を盛り込んだ結果、「次のレポートはどうなる?」とワクワクする声があがっていました。
• いどばた派生プロジェクト用に新しいチャンネルがいくつか作成され、そこに興味をもつ新規メンバーの動きを促す様子も。


2_開発_広聴ai

(10件)
• 自治体や議員にアプローチする際の下準備が進み、「アンケートで現場の広聴状況を幅広くヒアリングし、広聴AIに足りない要素を把握する」方針が再確認されました。
• 「人手をかけずにまとまった意見を分類するツール」へのニーズは一定あるようで、今後の開発ロードマップへフィードバックを反映する意見交換が行われる見込みです。


2_開発_polimoney

(8件)
• 選挙運動費用や公費負担の仕組みなどを把握しつつ、既存の政治資金可視化ツール(みらい まる見え政治資金)との違いを明らかにしたいという声が出ました。
• 「READMEを刷新して、プロジェクトの位置づけを明確化しよう」という提案が進んでおり、開発者同士の認識をそろえるための相談が続いています。


その他のチャンネル

• 8_人数推移(3件): 1400人からさらに少し増え、1403人になりました。新しい仲間が増加中!
• 2_broad-listening-book(3件): ブロードリスニング本の取材先リストや原稿進捗のやりとりが進展。
• 2_新しいプロジェクトの種(2件): SNSでの政治活動が「connective action」に留まらず交渉力を持ちうる「collective action」に変化する条件など、理論的な考察が投下されました。
• 2_いどばたp1_opt1_基本機能(2件): 派生構想の議事録や過去のフィードバックがシェアされ、今後の具体化が進みそう。
• 1_自己紹介(1件): 新しく「ライラック」さんが加わりました!AIとの対話設計(UX)的アプローチでコミュニティに貢献したいとのこと。注目です。


今週の注目ポイント

  1. 新規参加の下支え
    「Cartographerを使ったじぶんレポート」や「いどばた派生サービス」など、新人を巻き込む仕掛けが続々登場。自分が何をやりたいかを見つけやすい雰囲気が加速しています。

  2. 既存データ再分析 & 新しい応用
    東京都の例やBG2050など、公開データの活用を巡る話が多く出ました。「行政の既存枠組みに乗るだけだと新しい発見が難しい」という声や、実証が簡単に進まないもどかしさが共有されています。

  3. コミュニティの葛藤と共創感
    活発な議論がある反面、「定例を増やしても議題が薄いなら減らそう」「AI活用ツールへの期待が大きいけど、まだ技術的壁もある」といったリアルな悩みもここが面白いところ。まさに「生々しい議論」がここにあります。


参加すると何ができる?

• 「AI開発や自治体へのアプローチに興味がある→広聴AI」
• 「議論しながらサクッと施策をまとめる→いどばた政策・その派生プロジェクト」
• 「政治資金の可視化を形にしてみたい→Polimoney」
• 「コミュニティを盛り上げたすぎる→コミュニティ運営」

などなど。興味を感じたチャンネルがあれば気軽に飛び込んでみてください。
わからないことや参加の仕方に迷ったら、どのチャンネルでも遠慮なく質問OKです!


「新しいアイデアがぶつかり合うプロセスにこそ魅力がある」と言われる本コミュニティ。今週もその言葉どおり、大量のトークが飛び交い、なにやら面白いプロジェクトの種が生まれています。もし「ちょっとのぞいてみようかな」という気持ちが芽生えたら、どうぞお気軽にチャンネルをのぞいてみてください。あなたのアイデアや経験が、次のアクションにつながるかもしれません!

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