広聴AI 10/15~10/22 のGitHub活動まとめ
GitHubリポジトリ(digitaldemocracy2030/kouchou-ai)で、2025-10-15から2025-10-22の期間に行われた活動をまとめます。今週は大きく2件のプルリクエストがマージされました。まずは完了した内容を紹介し、その後、未完了のタスクや今後議論が期待されるポイントをお伝えします。
今週完了したPR
PR #720
「静的HTML出力(GitHub Pages等)のE2Eテストを実装」
- 作成者: nishio
- マージ日: 2025-10-17
- 変更ファイル: 12件
- 内容概要:
- ルートホスティング(https://example.com/)とサブディレクトリホスティング(https://example.com/kouchou-ai/)の2パターンに対応した静的ビルドを、自動テストで検証できる仕組みを追加。
- ビルドスクリプトやPlaywright設定の整備により、E2Eテストプロジェクトを複数走らせる構成を実現。
- OGP画像のビルド除外や
.gitignoreの更新など、静的エクスポートに関わる開発全般を整理。
このPRにより、ユーザが「GitHub Pagesなどで静的ホスティングをする際に正常動作しているか」を統合的に確認できる仕組みが整備されました。nishioさんが中心となって実装を進め、Playwrightを活用したE2Eテストが追加されたことで、静的ホスティングへの信頼性が向上しています。
PR #719
「E2Eテストの実装(管理画面とクライアント画面)」
- 作成者: nishio
- マージ日: 2025-10-15
- 変更ファイル: 27件
- 内容概要:
- 管理画面(client-admin)とクライアント画面(client)向けのPlaywrightによるE2Eテストを大幅に拡充。
- ダミーAPIサーバー(Next.js)を拡張し、テストフィクスチャを利用して実際のAPI応答をシミュレート。
- レスポンシブ対応やパフォーマンステスト、異常系も含めた多角的なテストが可能に。
こちらのPRでは、OSS参加者や開発者が「実際の本番環境に近い状態でUI動作を検証」できるようになりました。nishioさんが管理画面とクライアント画面双方を見据えたテスト設計と、関連ドキュメントの整備に貢献しており、開発フロー全体のクオリティが向上しています。
未完了のタスク・今後の議論ポイント
今回の活動データでは、新規の未完了Issueや更新中のPRは報告されていません。しかし、以下のような追加検討や議論が今後行われる可能性があります。
CIへの統合や運用フローの検討
- すでにPlaywrightを用いたテスト基盤が整備されましたが、これをCI/CDパイプラインへどのように組み込み、安定したテスト環境を構築していくかが今後の焦点となるでしょう。
- GitHub Actionsなどの利用による自動テスト実行や、ビルド時間の最適化に対する議論が期待されます。
OGP画像生成まわりの改善
- 静的エクスポート時のOGP画像の取り扱いとして、一時的にファイル除外を行っています。今後、動的ルート対応やSEO強化を狙う場合は、OGP画像生成の仕組みをどう扱っていくかの検討が必要かもしれません。
新機能追加やカバレッジ拡大
- すでに多くのE2Eテストが追加されましたが、まだカバーしきれていない機能やユースケースがある可能性があります。管理画面の詳細機能や拡張機能を含め、追加テストが求められるところがあるかもしれません。
- 現在はnishioさん中心でPR作成されていますが、新たな機能や検証シナリオのアイデアをコミュニティで議論すると、新たな貢献者が参加しやすくなるでしょう。
もし「こんな機能もテストしてほしい」「こういった改修はどうか?」というアイデアがありましたら、リポジトリへIssueやPRとして投稿することで議論が活性化します。OSS開発への参加を検討されている方は、ぜひお気軽にご意見・ご提案をお寄せください。
まとめ
今週は大規模なE2Eテスト整備が2つのPR(PR #720、PR #719)として完了しました。
静的ホスティング環境の対応や管理画面・クライアント画面の包括的なテストが整備されたおかげで、開発者はもちろん、一般のユーザにとっても「広聴AIがどのように動作し、信頼性を高めているか」を感じ取れる内容となっています。
次のステップとしては、テストをCIに統合するなどの運用面の充実や、まだカバーしきれていない機能テストの追加が期待されます。これからの議論にぜひ参加していただき、プロジェクトをより活発にしていきましょう!
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