デジタル民主主義2030 第1週(3/13~3/19)のSlackまとめ

以下は2025年3月13日から3月19日までの第1週における「デジタル民主主義2030」コミュニティの動きをまとめたものです。


1. 新しい人が続々と参加、Slackが活気づく

3月13日頃から「いどばた」「広聴AI」など複数の開発チャンネルが立ち上がり、参加者が一気に増えました。自己紹介用チャンネル(#1_自己紹介)には、プログラマやデザイナー、PdM、自治体職員など多様なメンバーが集まり、それぞれ

  • 「OSS開発に参加したい」
  • 「社会課題をAIで解決したい」
  • 「行政の仕組みをデジタルでアップデートしたい」
    など熱い思いを語ってくれました。

コミュニティ全体としても「3月末までに200人規模へ拡大しそうだね」「都内の実証実験だけじゃなく、各地域でも広げられそう」と期待が高まっています。


2. 「いどばた」の始動:大規模熟議プラットフォームづくり

「いどばた」はオンラインで大勢の意見を集め、熟議を行うためのプロジェクトです。

主な話題

  • GitHubリポジトリを公開
    開発中のコードやドキュメントを誰でも見られるようにし、IssueやPRを積極的に受け付け。
  • SNS連携とチャットボット
    Twitterで議論を盛り上げる実験が行われ、AIボットがユーザーの意見に返信・分析する仕掛けを試み。「速すぎるレスバ」や「会話を深めたいがテンポが難しい」などの課題感も共有されました。
  • SlackやDiscourse上での参加誘導
    開発の進捗や新規参加者向けガイドを整備し、PdMロールの人が「Issue一覧を整理しているので着手しやすくしたい」と呼びかけ。

3. 「広聴AI」の展開:ブロードリスニングをAIでサポート

もうひとつ大きな盛り上がりを見せたのが「広聴AI」プロジェクト。複数のSNSやパブリックコメントから大量の意見を収集・分析し、“論点ごとの可視化”を行う仕組みです。

主な話題

  • ローカル環境構築・テスト
    新規参加者が自宅PCでDockerを起動し、数百件程度のサンプルデータを使ってレポートを生成。「想像以上に面白い」「GPUやAPI費用が気になる」といった意見が出ました。
  • 大規模データへの対応・自動化
    3万件規模のパブコメを想定し、OpenAI APIコストやサーバー負荷などの議論が活発化。「分析の進捗を表示したい」「やり方次第でコストを下げられる」「Azure対応も検討中」など課題が共有されました。
  • コミュニティでドキュメント整備
    「Windows勢がDockerを入れるところで詰まる」「自治体で使うには運用が難しそう」といった声に応え、マニュアルづくりや構成例がまとめられ始めています。

4. Slack以外での話題:SNSやYouTube、自治体関係者への広がり

  • Twitterボットの稼働実験
    実際に意見を収集して自動返信するAIアカウントの挙動が試されました。意外なリプがきたりスパムと絡んでしまう事例もあり、運用ノウハウが蓄積中です。
  • YouTubeでの話題紹介
    「いどばた会議」や「広聴AI」を使った事例の紹介動画が投稿され、「こんな大規模議論ができるのか」と興味を示すコメントが集まったとの報告も。
  • パブリックコメントの形骸化問題
    大量のAI生成コメントが寄せられ、パブコメ制度が機能不全に陥る懸念がニュースで取り上げられたこともあり、「AIを使って逆に整頓できないか」と急ぎの要件として話題に。

5. 次なるアクションと参加案内

  • いどばた、広聴AIの開発週次定例
    コミュニティでは毎週オンラインミーティングを実施。進捗共有・懸念点の解消・作業分担を行っています。
  • Issueリストと開発支援歓迎
    GitHub上のgood first issueに誰でも挑戦OK。「小さな改善でも大歓迎なので、気軽にPR出してみてほしい」と呼びかけがありました。
  • 自治体・大学との実証の可能性
    「自治体での実運用にはハードルがあるが、早めにモデルケースを作りたい」という声も。大学の研究や行政の職員が参画しており、次のステップに期待がかかっています。

まとめ

第1週(3/13~3/19)は、自己紹介での盛り上がりいどばた/広聴AIの本格始動が印象的でした。OpenAIのAPI費用やAIチャットボット運用など技術的・運営的な課題も見え始めましたが、参加者同士がガイドやドキュメントを整備しつつ活発に意見を交わしています。

「デジタルで社会を変える」という共通の思いを持つ幅広いメンバーが集まっているため、未経験者からプロまで誰でもアイデアを出し合えるのが最大の魅力。興味を持った方はぜひSlackに参加し、やってみたいIssue話してみたい議題を見つけてみてください。