いどばたシステム 第2週(3/20~3/26)のGitHub活動まとめ
以下は、3/20〜3/26の一週間で完了した内容と、まだ進行中のタスクについてのまとめです。
今週完了したこと
1. OSS開発全般
セルフアサインワークフローの追加
Issue/PRにコメントで「/assign」と入力すると、自分自身を担当者に設定できるようになりました。コントリビュータの作業がスムーズになります。Google Analyticsの導入
idobata-analyst
リポジトリでGAタグを設定し、ページビューなどを計測できるようにしました。どの画面がどれくらい閲覧されているか把握できるので、改善方針を立てやすくなります(PR #73)。
2. idobata-analyst
リポジトリ
チャット由来コメントの種別を「チャット」に
これまで「その他」扱いだったチャット投稿を、フロント・バックエンド・チャットボット側すべて修正して「チャット」と表示できるようにしました(PR #53)。実装者は@101ta28さん。開発用ホットリロード対応
Docker環境でコード修正が即時反映されるように(フロントエンド・バックエンド・チャットボットすべて)設定を追加。開発スピードが上がります(PR #45)。@101ta28さんの貢献。env
ファイル準備スクリプトの追加
ルートでワンコマンド実行するだけで.env
を複数箇所にコピーするスクリプトを導入。新規開発者が環境構築に詰まらないようにしています(PR #48)。@takker99さんの貢献。OpenRouter関連の処理をサービス化
OpenRouter API呼び出しを集約するopenRouterService
を実装し、エラー処理やリトライロジックを一本化しました。コードの見通しを改善しています(PR #51)。@spinuteさんの貢献。lint/formatツール“biome”導入・警告修正
各パッケージでバラバラだったLintを統一し、全パッケージ一貫でスタイルチェックを実行できるようにしました(PR #55、#68など)。@spinuteさんらが中心に対応。MakefileやREADMEの整備
それぞれmake
でビルド・起動などが簡単に走るようにし、READMEでも開発手順を更新しました(PR #66、#67)。
3. idobata-discourse-agent
リポジトリ
- Actionsバージョンの更新・署名アルゴリズム修正
Discourse連携時の署名チェックやActionsのバージョンを更新し、デプロイが安定化(PR #38、#41、#44)。@Ina299さんの貢献。
まだ議論・実装が続いているタスク
- CIでのテスト自動化やLinterチェック (#70, #69, #71)
バックエンドやフロントエンドの単体テストが未整備なため、テスト導入やGitHub Actionsでの自動チェックを進める議論が出ています。 - AIレスポンスのキャッシュ (#63)
開発時にLLMを何度も呼び出すと費用が重なる問題があり、レスポンスをキャッシュしてAPI利用コストを抑える方針の検討中です。 - 分析開始前のコスト見積もり表示 (#56)
大量のコメントを扱う際、どれくらいAPI料金がかかるか試算してから分析できるようにしたい、という要望が出ています。 - ビジュアルレポートの改良や論点抽出の精度向上 (#46, #58 など)
- グラフやタイトル表示の調整、要約クオリティの改善など「見た目」と「分析精度」両面の工夫を検討中。
- 特に論点をどう抽出・統合するかが課題となり、LLMの使い方をより発展させる案がディスカッションされています。
これらは、さらなる議論や実装の呼び水となっています。もし興味・アイデアがあれば、ぜひIssueやPull Requestでの参加をお待ちしています。
まとめ
今週は「開発環境の利便性向上」「AI活用部分のコード整理」「GA導入」など、開発者にとっても利用者にとっても嬉しい改善が数多くマージされました。一方で、テスト自動化や高度な分析機能の精度向上など、引き続きコミュニティの皆さんと一緒に進めたいタスクも残っています。OSSとしてコントリビューションを歓迎していますので、興味のある方はぜひIssueへのコメントやPR送信など、ご参加ください。