広聴AI 2025/05/07~2025/05/14 のGitHub活動まとめ
今週完了したタスク
今週は開発者の皆さんから多くのPRがマージされ、バグ修正から新機能の追加まで幅広いアップデートが行われました。主な変更点と貢献者をいくつかご紹介します。
新機能・改善点
PR #422
貢献: shinta.nakayama+Devin
概要: さまざまなLLMプロバイダ(OpenAI/Azure/ローカルLLMなど)を選択して利用できる仕組みを導入。より自由度の高い分析が可能になりました。PR #500
貢献: nasuka
概要: レポートに「限定公開」ステータスが追加され、一覧には表示しないがURLを知っていれば閲覧できる機能を実装。作成直後は限定公開になり、不要な早期公開を防げます。PR #468
貢献: shingo-ohki
概要: ローカルLLMをDockerコンテナ(ollama)で簡単に起動できるオプションを追加。LLMをローカルで動かしたい方に便利です。
関連Issue: Issue #430PR #490
貢献: masatosasano2
概要: ScatterChartでグリッドラインを非表示に。縦軸・横軸に意味がないことが直感的にわかりやすくなりました。
関連Issue: Issue #488PR #497
貢献: masatosasano2
概要: チャートの外枠線を追加し、表示領域が明確に。特に全画面でないときのScatterChart領域がわかりやすくなりました。
関連Issue: Issue #491PR #495
貢献: masatosasano2
概要: プロットを全画面表示した際に、コマンドパレットと「全画面終了」ボタンが重ならないようUIを調整。
関連Issue: Issue #479PR #476
貢献: tokoroten
概要: ScatterChartのラベル(クラスタ名)を自動で改行する機能を追加。長いタイトルでも視認性が向上しました。PR #511
貢献: shingo-ohki
概要: lintエラーを機械的に修正し、開発環境のクリーンアップを実施。開発者の方が作業しやすくなりました。
関連Issue: Issue #502
なお、今週は22件のIssueがクローズされ、23件のPRがマージされています。すべてのクローズされたIssueやマージPRの詳細はGitHubリポジトリでご確認ください。
現在進行中のタスク・議論
引き続き未完了のIssueも多数あり、活発な議論が進められています。特に以下のIssueは多くの場面で役立ちそうですので、興味のある方はぜひ参加してみてください。
Issue #515
別のレポートで実行したUMAPの結果を使い回す構想。時系列比較や一貫した見え方を実現できるか議論中です。Issue #513, Issue #514
抽出処理の結果が毎回変わる問題への取り組み。乱数シードの固定や並列実行結果の順序管理で、分析結果の再現性を高める方針が話し合われています。Issue #509
Windows環境でDockerを使わずに動かせるようにする手順を整備。社内PCでDocker Desktopが使えない環境向けに検討が進んでいます。Issue #503
AIに故意の個人情報を生成・埋め込みさせた上で、除去率を測定する実験についてのアイデア。個人情報保護の観点で注目されています。
その他にも新機能や改善案が多く提案されています。多方面の知見やユースケースが必要とされる内容が多いため、ぜひ皆さんのご意見をお寄せください。
コミュニティへの参加をお待ちしています
広聴AIプロジェクトは、UI/UX改善や機能追加、ドキュメント整備など多様なコントリビューションを歓迎しています。技術的な実装だけでなく、要望や不具合報告、デザイン面のフィードバック、自治体での実践レポートなど、あらゆる形での参加がプロジェクトの発展につながります。
- 新機能の提案や議論に参加する場合は Issues をご覧ください。
- 功能改善やバグ修正のPR歓迎!使ってみて「ちょっと直したい」と思ったら遠慮なくトライしてください。
- Slackなどのコミュニケーションチャンネルでも情報交換を積極的に行っています。ぜひOSS開発に参加してみましょう。
今後とも、より多くの方々のご協力をお待ちしています。次回のアップデートもどうぞお楽しみに!
未来を共に創る
実証実験に参画されたい方、寄付にご協力いただける方、開発・デザイン・改善・コミュニティ運営に興味のある方は、こちらから。